2014年10月5日日曜日

アンカーについて考える

第357回 練習

アンカーとは、船が港で錨を落とすことですが、アーチェリーでは顎の所定の位置に矢のノック、弦、タブ、引手の指の一体化された物を接触させ、安定させることです。

私の場合、弦と指示指が接触する部分を顎の先端の2mm右側の位置(アンカーポイント)に接触させ、指示指と親指の付け根を顎の骨の角ばったところに固定し、指示指全体が、顎の骨に沿って顎に接触するようにしています。

アンカーの位置は、十人十色でその位置に如何にして引手をもっていくかも、十人十色です。

今までは、図の青い線のように①から②へなめらかな曲線を描いて、顎の下がら引手の手首を顎に付けていました。

引手のアンカーまでの軌跡
この軌跡は、調子がよけれ最短距離でぴったりとアンカーに入れることができますが、ちょっと引きが足らないと、アンカーポイントに弦を密着させることができません。

また、曲線が直線に近くなるとアンカーに入る手前で引手の指が顎あたり、同様に引き込み不足になります。

その結果、アンカーポイントに弦を無理に密着させると指に余計な力が入ります。

この対策として、引き込み軌跡が、三角形の2辺の軌跡(黄色)になるように引いてみました。

この引き方は、「最短距離で引け」の原則に反しますが、引きすぎることがあっても、引不足になることはなく、アンカーリング前に指が顎に接触することもありません。

手首を顎の真下から、真っ直ぐ上げる方が空中で曲線を描くより簡単ですが、ここで、問題になるのは、どこのタイミングで上に向かうかです。

そこは簡単に解決です、アンカー位置では弦は唇とチェストガードに接触しますので、両方に弦が接触した瞬間、引手の腕と肘を真上に上げアンカーに入れます。

この軌跡では、腕を上げる動作で引く力が緩まないように引き続けるのが、最大・唯一の注意点です。

また、上げる動作を止めるのは、引手の指示指全体が顎のラインに沿って安定して接触した時で、アンカーポイントは点接触ではなく、弦が顎に線接触するように指示指の第一関節付近で顎の先端を包むようにしています。

ポイントとは点接触のことですが、弦・指・顎が点で接触した状態でファイナルドローに入ると、指示指が顎の下に入り込み、矢を指示指で強く押すことになります。(指が痛い)

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