第361回 練習
今日の話題は、まったく理論的なものではなく、私の感覚の話です。
アーチェリーでは、「弓は背中で引け」と言われています、リリースは「バックテンション」でとも言われますが、バックテンションとはどのような物なのか新米には皆目わかりません。
背中で引けは、腕の力ではなく肩を外旋させる背中の筋力を使えと、教えているのだと思います。
この筋力は、懸垂(チンニング:肩幅より広い手幅で、順手で行う懸垂)をするときに使う背中の筋力と同じであると言われています。(逆手の懸垂は、腕の力が主力です)
私は、懸垂ができないので実際に体験することはできませが、エアー懸垂(鉄棒なしで格好だけ真似をする)と肩が下がり、背中の筋肉に力が入るのがわかります。
さて、バックテンションは如何すれば体感できるでしょうか。
オープンスタンスが深い方が、バックテンションを感じやすくなると言われていますが、私は、実射でオープンスタンスをしても、腰のラインが肩のラインとともに矢筋に平行になってしまうため、極端なオープンスタンスができません。(腹筋が弱いので、肩と腰が一緒に動く)
エアーオープンスタンスでバックテンションを感じてみます。
1) 床に胡坐をかいて座る(腰は動かなくなる)
2) 上半身(肩)をオープンスタンスのつもりで30度ほどひねる
3) この状態で、練習用のゴム(百均で買ったもの)をドローイングの要領で引く
4) 引手をアンカーに入れる
5) リリースのつもりで矢筋を通す
5)で引手側の背中の筋肉にテンション(ツッパリ感)が発生するのを感じることができます。(これがバックテンションかな???)
これを数回繰り返して行い、上半身のひねりをやめて、ストレートスタンスに戻して、同じことをするとやはりバックテンションのような、弱いツッパを感じることができます。(単に筋肉の痛みが残っているだけかも知れません)
5)でエアー懸垂と同じ背中の筋肉の使い方をすると、ストレートスタンスでも同じようなテンション(ツッパリ感)を感じることができます。
バックテンション--->Back Tension ---> 背中の緊張 ---> 背中のツッパリ とテンションをツッパリで体感してみました。
バックテンションについて考えてみました。(リンク)
追記:注)
「弓は背中で引け」とともに「弓は肘で引け」もあります。
こちらは、引手の肘にゴムひもを結び、指をゴムに掛けずに肘で引いてみれば体感できます。
肘でゴムを引くためには、肩を回すために背中の筋肉を働かせることが必要になり、「弓は背中で引け」と同じことになります。
注)
実際の弓の弦を肘で引くことは危険です。
肘から弦が外れると弓を壊し、怪我をします、絶対に行わないでください。
専用のトレーニング器具を使いましょう。
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