2014年8月20日水曜日

矢筋を考える

第328回 練習

押手に弦がよく当たり、痣ができるのでアームガードを服の中と外に2つ使っていました。

なぜ、2つかと言うと戻り弦が当たるのが外側のアームガードで、内側は発射時の弦が外側のアームガードの下に入り込んだ時の用心です。

でも、これはフォームがおかしいからで、弦が当たるのは、押手を反しすぎて、押手の肩が入りこむ悪い癖がでるからです。

この押手を反しすぎるのは、押手を固めてリリース時の緩みを防ぎ、矢筋を通したいと思う気持ちが強すぎるからだと思います。

そこで、押手の反しと矢筋の関係について考えみたいと思います。

まず、私の理想の矢筋を通すとは、「グリップのピボットポイント(押手の親指と指示指で作るV字の一番深いところ)とアンカーポイント(あごの中心から右側に2mmのところ)、そして引き手の肘の先端を一直線上に置き、両肩のラインと矢を平行にすることです。

その上、ストレートスタンスの私の場合、左右のつま先のライン、両腰骨のライン、両肩のラインがすべて的の中心を指す必要があります。

理想とする矢筋
理想とする矢筋は、ピボットポイントとアンカーポイント、引手の肘の先端の3点を結ぶ直線を下辺、両肩のラインを上辺とする台形(上辺と下辺は平行でなければなりません)を作ることです。

また、台形の高さにあたる矢と体との距離は、短い方がよいとされています。

なぜ台形が理想なのでしょうか、それは、矢に作用する直進させる力以外の余計な力を最少にできるからだと思います。

押手を反しすぎて弓を押すと、ドローイング中に押手の肩が入り込み、肩が矢に近づき台形ではなく三角に近い四辺形になります。

肩が入り込んだ矢筋
この押手の肩の入り込みは、押手の肩が上がって(詰まって)引き尺は短くり、弦が押手に当たるなどいいことなしです。

対策は、基本に忠実に両肩のラインを的に向け、自然な形で弓を引き上げ、押し手の肩を動かさないように弓を引くことです。(前に書いた「押手は押すな」です)

押手を反しすぎると、この自然な形をドローイング中に崩してしまい、理想の台形がリリースまで維持できないのです。

理想の台形が崩れないように押し手の返しを少なくし、リラックスした体勢で、リリースすることを考える必要がありそうです。(押手の緩みを防ぐ方法は別に考えるとして・・・)

と言うことで、今後は押手の返しを現状の半回転から1/4回転に減らして練習してみます。
私は、意識しないと押手が自然に半回転も返ります、押手を反さないで撃つためには、相当練習する必要があるかもしれません。

蛇足ですが、
練習場で矢筋が通っているかの話になりますが、よく見かけるのが、引手の肘の引き込みが甘い五角形の人が多いようです。

肘の引付が甘い矢筋
この対策で一番簡単なのは、サイドアンカーにしてアンカーポイントを体から離すことですが、ほとんどの人が、センターアンカーに固執しています。

と言う私もセンターアンカーに固執していますが。

その後のその2その3とまだまだ変化しています。(2016/03/30)

追加:
第329回 練習

押手の返しを1/4回転にして試してみました。
弦が押手に当たることがなくなり、想定通りの結果ですが、やはり押手が緩み矢が下に落ち青の6時に何本か集まります。

その対策は、やはりセットアップで押手をしっかりピボットポインに決め、弓を引き上げた後は、押手は押さず・緩めずの微妙な力加減が必要であることが分かりました。

ちょっと油断するとフォロースルーで押手が緩んで、弓が下に行ってしまいます。

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