2014年5月17日土曜日

弦サイトについて考える

第280回 練習

弦サイトとは?

狙いはサイトピンを的に合わせますが、弦を右手でアンカ-に入れたとき、あごと鼻の先に付けた弦が、目の前に見えているはずです。
このぼやけた弦をハンドル等の決まった位置に毎回合わせることを「弦サイト」を合わせるといいます。

弦サイトの目的は、利目と弓の左右の位置関係を常に一定とし、サイトの狙いの精度を高めることにあります。(擬似的な2重サイトです、ルール上はOK)

(弦サイトで狙うを学ぶ にもう少し詳しく説明しています。 2016/08/10 追加)

弦をサイトピンの中心(的-サイト-弦-利目が直線上に並ぶ)に合わせるのが、単純で理解しやすいのですが、それでは、 弦にサイトピンが重なりサイトが見えにくくなります。

私の場合、少しだけ目の位置を動かしてクリッカーのねじの頭に弦が合うようにしています。(サイトピンの右側に置くのは、日本人ではめずらしいようです)

矢を再現性よく発射させるには、サイトをのぞく目と弓の位置関係が常に一定である必要がありますが、弦サイトの位置(弦を利目で合わせる位置)は、自分なりに一定であればどこでもいいものです。

アンカーポイントの弦が接するあごの位置を一定にし、右手をアンカーにつけたまま首(頭)の向きで弦の見える位置を調整し弦サイトを決めると、顔の向きが毎回同じになります。

また、目の上下は、鼻に当たる弦の圧力が一定になるように、あごの引き具合で調整できます。

さて、ここからが本題で、今回は弦サイトのずれが、着矢のずれにどの程度影響するか検討してみます。(簡単な相似三角形の問題です)

まず、基本事項です。

  弦サイトが的に向かって(左)にずれると、着矢は的の(右)にずれる

これは、利目(右目)が弓から相対的に左にずれると、弦の位置は右(弦サイトが右)に動いて見えます。
サイトは利目が左に動いた状態で的の中心をとらえるため、センターショットが左に向き、必然的に矢は的の左側に着矢します。

弦サイトがいつもより右に1cmずれた時、30m先の的への着矢はどれほどずれるか?

私の身体的条件では、約45mm(1点強)左に着矢します。(50mの場合は、2点弱)

弦サイトの1cmの右ずれは、的-サイト-弦-利目が直線上に並ぶ状態から、弦サイトが弓のウインドウの縁に移動したのと同じ状態です。(利目が1.2mm左に移動したのと同じ)

目の位置が1mm動くと、30mで1点動くことになります。上下の移動も同じで、1mm上に上がれば、1点分下にずれます。

今日は、
      アンカーポイント(弦が接するあごの位置)
      弦が当たる鼻の引っ込み具合(あごのひき具合)(上下の目の移動)
      弦サイトの位置(左右の目の移動)

に、注意をしながら25mを撃ってみました。久々の339点(80cm的、36射)と60金です。

25m 80cm的 60金
最後の6射は、50金+6点で惜しくも340点を逃しました。






0 件のコメント:

コメントを投稿