まず、実際の引き尺とリムの強さのデータをUukhaのホームページ の「Calculate poundage at your draw length」の計算機能を利用して入手しました。
この計算機能は、引き尺20"以上のポンドしか計算できないので、20"から33"の引き尺の範囲で次の2ケースのデータを作成しました。
1. 25"ハンドルの66Bow、68Bowおよび70Bowのデータ
2. Short Limb(25"ハンドルで66Bowのリム)で21"、23" 及び 25”ハンドルでのデータ
いずれもリムの呼びポンドで32#(28" ATA Draw Lengthのリム)のデータとしました。
1. 25"ハンドルの66Bow、68Bowおよび70BowのForce Draw Curve
上のForce Draw Curveには、3本の曲線と3本の直線を描いていますが、見た目には1本のデータのように見えます。
違いは、推奨Brace Heightが次の通りとなっていることです。
66Bow---8.3", 68Bow --- 8.6", 70Bow---8.9"
このBrace Heightの違いが、スタッキングポイトの違いとしてグラフに表れていますが、ほとんど同じといってよいと思います。
このことは、limbの長さの違いによりる引き心地の違いはないと言えますが、弓を引いたときのリムの形はことなりますので、引手の指の弦の当たり方のみlimbのサイズにより違いが生じることになりす。
また、その1で示した典型的なForce Draw Curveとことなり、UukhaのリムはStacking Pointを過ぎても、ポンド上昇率が急激ではなく、Sweet spotが広いリムと言えます。
2. Short Limbで21"、23" 及び 25”ハンドルのForce Draw Curve
28”のATA引き尺において32#のShort Limbですが、ハンドルサイズの違いにより28”の引き尺のポンドが次の通り異なります。
25"ハンドル----32# 23"ハンドル----33.3# 21"ハンドル---34.1#
ハンドルを短くすいれば、同じリムを使ってもポンドアップが起きることがわかります。
また、Stacking Point の位置が微妙に違いますが、これはやはり推奨Brace Heightの違いによります。
66Bow---8.3", 64Bow --- 8.1", 62Bow---7.8"
3本の曲線の形状もほとんど同じで、ハンドルの長さの違いによりる引き心地の違いはないと言えますが、ポンドアップが起きるため引いた感じは全く違ったものとなります。
64Bow、62Bowでもリムボルトを緩めてポンドを下げれば、66Bowとほとんど同じForce Draw Curveとなります。
3. Brace Height の影響
25”ハンドルの70BowでBrace Height を8.1"から10”に変えた場合の影響を調べてみました。
Brace Heightを8.1"から10"に変更した場合、スタッキングポイントは、引き尺28.5"から29.3"と0.7”程移動します。
また、Brace Heightを下げると矢速は増すが、矢飛びの安定性が落ち、Brace Heightを上げると矢速は減少するが、矢飛びの安定性が増すと言われています。
矢速については、Brace Heightを下げると弓から受けるエネルギー(Force Draw Curveの面積)が増すためで、安定性が落ちるのは、弦と矢の接触時間が長くなり、弦の振動の影響を受ける時間が長くなるためです。(Brace Heightを上げた場合は、逆の現象となります)
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