2014年10月11日土曜日

バックテンションを体感してみる

第361回 練習

今日の話題は、まったく理論的なものではなく、私の感覚の話です。

アーチェリーでは、「弓は背中で引け」と言われています、リリースは「バックテンション」でとも言われますが、バックテンションとはどのような物なのか新米には皆目わかりません。

背中で引けは、腕の力ではなく肩を外旋させる背中の筋力を使えと、教えているのだと思います。
この筋力は、懸垂(チンニング:肩幅より広い手幅で、順手で行う懸垂)をするときに使う背中の筋力と同じであると言われています。(逆手の懸垂は、腕の力が主力です)

私は、懸垂ができないので実際に体験することはできませが、エアー懸垂(鉄棒なしで格好だけ真似をする)と肩が下がり、背中の筋肉に力が入るのがわかります。

さて、バックテンションは如何すれば体感できるでしょうか。
オープンスタンスが深い方が、バックテンションを感じやすくなると言われていますが、私は、実射でオープンスタンスをしても、腰のラインが肩のラインとともに矢筋に平行になってしまうため、極端なオープンスタンスができません。(腹筋が弱いので、肩と腰が一緒に動く)

エアーオープンスタンスバックテンションを感じてみます。
1) 床に胡坐をかいて座る(腰は動かなくなる)
2) 上半身(肩)をオープンスタンスのつもりで30度ほどひねる
3) この状態で、練習用のゴム(百均で買ったもの)をドローイングの要領で引く
4) 引手をアンカーに入れる
5) リリースのつもりで矢筋を通す

5)で引手側の背中の筋肉にテンション(ツッパリ感)が発生するのを感じることができます。(これがバックテンションかな???)

これを数回繰り返して行い、上半身のひねりをやめて、ストレートスタンスに戻して、同じことをするとやはりバックテンションのような、弱いツッパを感じることができます。(単に筋肉の痛みが残っているだけかも知れません)

5)でエアー懸垂と同じ背中の筋肉の使い方をすると、ストレートスタンスでも同じようなテンション(ツッパリ感)を感じることができます。

バックテンショ--->Back Tension ---> 背中の緊張 ---> 背中のツッパリ とテンショをツッパリで体感してみました。

バックテンションについて考えてみました。(リンク)

追記:注)
弓は背中で引け」とともに「弓は肘で引け」もあります。
こちらは、引手の肘にゴムひもを結び、指をゴムに掛けずに肘で引いてみれば体感できます。
肘でゴムを引くためには、肩を回すために背中の筋肉を働かせることが必要になり、「弓は背中で引け」と同じことになります。

注) 
実際の弓の弦を肘で引くことは危険です。
肘から弦が外れると弓を壊し怪我をします、絶対に行わないでください。
専用のトレーニング器具を使いましょう。


2014年10月9日木曜日

セットアップで止まるべきか

第360回 練習

セットアップ(弓の引き起こし)が終わった段階で、動作を止めてサイトを的に合わせてからドローイングをすべきか、または、動きを止めずにそのままドローイングに入るべきか。

今日は、セットアップからサイトを的に合わせる動作と、ドローイングの動作を同時に行ってみました。

引き起こしからドローイングへ切れ目のない動作の方が、引手に余計な力が入らずスムーズな動きができるようです。

これは当然のことで、動いている物を一旦止めるのに余計な力がいり、停止している物が動き始めるのにも余計な力がいるので、引手の作り出す力がFX曲線のようにスムーズな曲線ではなくなるからです。

狙いが難しなることもないようなので、しばらく、この動きで練習してみようと思います。

2014年10月7日火曜日

9月の成績

第358回 練習


9月の30mの点取り回数は29回(174ends)で成績は、

最高点 327点
平均点 315点 σ 7点
最低点 293点

最高点の327点は、1.7σで10回に1回ぐらでる確率で、新記録更新とはいきませんでした。

最低点の293点は、3.1σで0.2%ぐらいの確率で出る点数です。1000回点取りをして2回ぐらいの確率ですから、変な撃ち方をしていたことになります。

ちなみに、8月の平均点318点より平均点がさがり、σは9点から7点改善していますが、これは得点が低いところでまとまった結果で、進歩なしです。

50mは、9回点取りし
最高点 272点
平均点 252点 σ 18点
最低点 221点

こちらも進歩なしの成績でした。

2014年10月5日日曜日

アンカーについて考える

第357回 練習

アンカーとは、船が港で錨を落とすことですが、アーチェリーでは顎の所定の位置に矢のノック、弦、タブ、引手の指の一体化された物を接触させ、安定させることです。

私の場合、弦と指示指が接触する部分を顎の先端の2mm右側の位置(アンカーポイント)に接触させ、指示指と親指の付け根を顎の骨の角ばったところに固定し、指示指全体が、顎の骨に沿って顎に接触するようにしています。

アンカーの位置は、十人十色でその位置に如何にして引手をもっていくかも、十人十色です。

今までは、図の青い線のように①から②へなめらかな曲線を描いて、顎の下がら引手の手首を顎に付けていました。

引手のアンカーまでの軌跡
この軌跡は、調子がよけれ最短距離でぴったりとアンカーに入れることができますが、ちょっと引きが足らないと、アンカーポイントに弦を密着させることができません。

また、曲線が直線に近くなるとアンカーに入る手前で引手の指が顎あたり、同様に引き込み不足になります。

その結果、アンカーポイントに弦を無理に密着させると指に余計な力が入ります。

この対策として、引き込み軌跡が、三角形の2辺の軌跡(黄色)になるように引いてみました。

この引き方は、「最短距離で引け」の原則に反しますが、引きすぎることがあっても、引不足になることはなく、アンカーリング前に指が顎に接触することもありません。

手首を顎の真下から、真っ直ぐ上げる方が空中で曲線を描くより簡単ですが、ここで、問題になるのは、どこのタイミングで上に向かうかです。

そこは簡単に解決です、アンカー位置では弦は唇とチェストガードに接触しますので、両方に弦が接触した瞬間、引手の腕と肘を真上に上げアンカーに入れます。

この軌跡では、腕を上げる動作で引く力が緩まないように引き続けるのが、最大・唯一の注意点です。

また、上げる動作を止めるのは、引手の指示指全体が顎のラインに沿って安定して接触した時で、アンカーポイントは点接触ではなく、弦が顎に線接触するように指示指の第一関節付近で顎の先端を包むようにしています。

ポイントとは点接触のことですが、弦・指・顎が点で接触した状態でファイナルドローに入ると、指示指が顎の下に入り込み、矢を指示指で強く押すことになります。(指が痛い)