2016年4月22日金曜日

体軸について考える

アーチェリーの教科書には、体の重心は体の中心線を通り、両足の中央がよいとされています。
重心は少し的寄り、ラインは少し前傾がよいとの説もありますが、ラインは真っ直ぐでなければなりません。

どの指導書でも、体を左右、後ろに傾けたりS字くの字にしてはいけないとなっています。





実際、子供たちを見ていると、しっかり真っ直ぐに立っている子は、行射が安定し、何を教えてもすぐにできるようになります。

一方、立ち姿が不安定な子供は、なかなか行射が安定しません。

スタンス(足の位置)を教えることはできますが、真っ直ぐに立つことを教えるのは難しのです。

体幹がしっかりしている子供は、「普通に立って」と言うだけでしっかり真っ直ぐに立つことができますが、できない子供に「ふらふらしないで、しっかり立って」と言っても安定して立つことはできません。

即席には、両足に力を入れて、お尻りを締めて、お腹を下げて、首を真っ直ぐに、などと言いますが、その時はなんとかできても、すぐに元に戻ります。

web上に「真っ直ぐに立つ方法」などが紹介されていますが、骨格の配列を維持するだけの筋肉がないと難しいようです。

私も体軸が安定せず、エイミングで体軸が的側に傾き、サイトピンが的からどんどん下がっていく、真っ直ぐに立てない大人です。

弓を持った腕を的に伸ばしているので、弓の重みで的側に体が傾いていくのは、自然の摂理です。

そこを体幹の強さで体軸を維持し、サイトピンを的にとめるのがアーチェリーのエイミングです。(腕の力ではとまりません)

そこで私がとった対策は、アーチェリーの教科書には載っていない、重心を引手側の足に掛けてセット、セットアップをし、エイミングで体が的側に傾かないようにする対策です。

感覚的には、セット、セットアップでは引手側の足に体重の8割をのせている感じで、エイミングの時に押手側の足に3割、引手側の足に7割の感じになります。(あくまで感じです)

アーチェリーは射形を争うスポーツではなく、得点を争うスポーツです。
重心がどこにあろうが、矢筋がどうであれ、常に一定の射形で高得点が出せればよいのです。

個人にとっては、楽に引けて、同じことを正確に繰り返せるミスの可能性が低い射形が理想だと思います。

教科書には、多くの人が「楽に引けて、同じことを正確に繰り返せるミスの可能性が低い射形」、平均的な理想の射形が書かれていますが、すべての人に適用できるわけではありません。

他人から見て「理想の射形」である必要はなく、自分にピッタリ合った射形をさがなければと、毎日いろいろ考えながら、自分探しをしています。

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