2016年4月29日金曜日

リリースを考える

リリースのプロセスは、単に引手の指を緩める動作ですが、そこに至るプロセスの出来不出来が、ショットの成否を握っています。

FITA Coaching Manual Intermediate Levelでは、リリスのタイミングを、

The position where the release begins should be at the end of the action of coming to full draw and at the beginning of when the extending action is being performed.

「リリースの開始は、フルドローの終わりで、伸び合を開始したところでなければなりません。」となっています。

また、伸び合については、 

The distribution of the power of pushing, and drawing, should always be constant.
Depending on the individual archer there will be a small difference in the distribution of this power; however, it is important that no matter how small this difference is it should remain constant.


押す力と、引く力の分布は、常に一定でなければなりません。
個人によってこの力の分布に差があります。ただし、どんなに小さな違いでも、その差を一定に保っておくことが重要です。」となっています。

具体的にどうすればよいのかわかりませんし、方法には個人差がありますが、私の理解でリリースに至るプロセス(フルドローの終わりで、伸び合を開始したところ)を考えてみました。

   青字がフルドローのプロセス
   赤字が伸び合のプロセス

スタンスからアンカリングまでのプロセス
  • スタンスを決め
  • 矢をつがえ
  • 取かけを決め
  • 体を的に向け開き
  • 呼吸を整えながら
  •     プレドローをかけ
  •     グリップを決め
  •     弓を垂直面にいれ
  •     上リムのマークを的に合わせ
  •     引手側の足に体重を多くのせ
  •     両足に力を入れ、体軸を決め
  •     顔向けを決め
  •     息を軽く吐く
  • 息を吸いながら、
  •     弓を引き起こし
  • 息を吸吐きながら
  •    開いた肩のラインを、的にむけてグリップのピボットを押し
  •    弦を引き始め
  •    サイトピンを的の中心に合わせ
  •    押手の親指の指先が少し下向きになるように、押手を押して決め
  •    引手をあごの下まで引いてくる
  • 弦があごに当たったら
  •    息を吐くのをやめ
  •    引手の指示指の先があごの中心に当たるまで引手をあげ
  •    タブのアンカーパッドをあご骨にあて
  •    指示指をあごに密着させ
  •    鼻の先端に弦が軽く当たっているを確認し
  •    弦サイトを確認し
  •    サイトピンが的の中心あるのを確認する

フルドローのプロセス
  •    サイトピンを的の中心に維持しながら
  •    鼻の先端に当たる弦の力を一定に保ち
  •    よいフォロースルーを意識し
  •    サイトピンに集中し
  •    引手の肘を体に近づけるように肩で引手を回し

伸び合のプロセス
  •    引手の肘が矢筋より体側に来たら
  •    引手の肘を回す力で、押手の肩を前に押し出し、弓を押す
  •    クリッカーが落ちる

リリースのプロセス
  • 引手の指の力を抜いてリリース
   

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