2015年2月23日月曜日

バックテンションを考える

前に「バックテンションを体感してみる」で背中の筋肉のツッパリ感について書きました。

今回は、この肩の動きをリリースに利用できないか考えてみます。

前回、バックテンションは、「懸垂(チンニング:肩幅より広い手幅で、順手で行う懸垂)をするときに使う背中の筋力」でと書きましたが、この懸垂は鉄棒にぶら下がり両肩を下に下げようとする力で体を引き上げる動きです。

これと同じ力の入れ方で両肩を下げることができれば、バックテンションを使ってリリースしたのと同じ結果をうることができます。

さて、リリースのとき両肩を下げる動きは、どのようにすれば実現できるでしょうか。

1)正統派
アンカーに入れた状態で、背筋と脇腹の筋力で肩甲骨を下方向に引き下げることにより、肩甲骨を僅かに開き引き尺を伸ばし、クリッカーを落とす

と、筋力と技術により体をコントロールしてリリースします。
一方、筋力も技術もない私は、

2)なんちゃって派
アンカーに入れた状態で、息を吐き出すことにより肺の空気がぬけ、肩が落ちることにより、肩甲骨が僅かに開き引き尺伸びクリッカーが落ちる。(背中で引く力はアンカーに入れた時のままで増加していません)

なんちゃって派は、アンカーの位置を維持する力のまま、両肩を下げようとするもので、アンカーを保持する力があれば、バックテンションでリリースするのと同じ効果を得ることができます。

肺の空気圧で肺が膨らみ、その圧力が肩を押し上げる力として作用しています。ここ空気圧を減らせば、力の釣合が変わり両肩が自然と僅かに下がります。(この辺のことは、解剖学の説明がネットに色々載っています)

また、肩を上げながら息を吸い、息を吐き出しながら肩を下げる呼吸法もあるようです。

実際の呼吸法は、前回の「呼吸を考える」で記載したものが私に合っているようです。

息を吐く途中で、引き押しが緩むと肩が落るのと同時に、押し手が落ち、引手の肘も下がり狙いが大きく外れ、高得点は望めません、引合いの緩みには注意が必要です。

2015年2月19日木曜日

呼吸について考える

先日、先輩から「ドローイングは息を吐きながらするものだ」と言われました。
人間、力を入れる時は息を止めるものと思っていたので、とてもそんなことはできないと聞き流していましたが、「リリースは息を吐き終わるときにするのが良い」との話が、今日の練習で持ち上がりました。

今まで、呼吸を意識したこことはなく、リリース時は止めていたと思いますが、ヨガでは、力を入れる時は息を吐きながら行うとも言われ、自分の常識とは違うと思いましたが、ものは試しと、息を軽く吐きながら、リリースをしてみました。

これが案外うまくいき、
  ・クリッカーが自然に切れる
  ・的に集中できる
  ・大外れがない

の効果が見込めることがわかりました。

普通の人は、重い荷物を持ち上げる時、呼吸を無意識に止めて踏ん張ると思っていました。
息を吐きながらでは、力が抜けてしまうとばかり思っていましたが、私の常識は非常識であったようです。

さすがに、息を吸いながらでは、力が出ないので、弓を引く時(ドローイングからリリースまで)は息を止めれるか、吐けばよいことになります。

スポーツの世界では、「極め」の動作をする時には「息をはいて止めて行え」の格言があるようです。(どのようなスポーツかは知りませんが。。。)

確かに、アーチェリーのドローイングを息を吸いながら行ったのでは、途中で緩みが出ますので、息を吐きながらドローイングをし、リリースで息を止めた方が安定するように思います。

と言うことで、ドローイング開始からリリースまで息を吸ってはいけないことを条件として、色々試した結果、私に合っていそうな呼吸法は次のようになりました。(途中で息を吸うことも試してみましたが、しっくりしませんでした。)

1) セットアップで呼吸を整える
2) 弓を引き起こしなだら、鼻から腹式呼吸の要領で大きく息を吸う
3) ドローイング開始時、押し手を押しながら半分ほど吐き出し、肩をさげ肩を安定させる
4) アンカーに入るまで、ドローイングに合わせ軽く息をく吐く(残りの半分の半分を自然に吐く)
5) アンカーでは意識的に残りを静に吐き出し、吐き終わりでクリッカーを落としリリースする

途中で息を止めても、決して吸ってはいけない、息が苦しくなったら引き戻す。

呼吸法は、腹式呼吸を意識してみと
・重心の安定
・脱力
などの効果も期待できる。

一番重要なのは、呼吸を意識し、呼吸をコントロールすることで、体の動きをコントロールし行射のタイミングを安定させることだと思います。

FITA Coaching Manual Intermediate Levelによれば、次のような呼吸パターンが推奨されています。(2018/11/14追記)




2015年2月4日水曜日

1月の成績

第361回練習

2015年も1月が終わりました。
1月末で八王子市の冨士森体育館が、耐震工事のため1年間休館となりました。

2/1にアーチェリー関係の機材を仮の射場にすべて引っ越しました。

2トントラック1台、1トントラック2台、参加人数20名ほどで、3時間の作業でした。 新しい射場は来週から使用できるように準備中です。


さて、1月の成績です。
18m 30射

記録回数18回
平均点 :254点 σ 10点
最高点 :271点
最低点 :233点


30m 36射

記録回数4回
平均点 :323点 σ 8点
最高点 :333点
最低点 :311点

18mから30mに移行するとき、弦、プランジャーのピンを変え、センターショットを再設定した結果、サイトが、18mで上下方向が5mm、左右方向が3mmと大きく動きました。

弓のセッテイングは変更していないのに原因不明です。