2015年2月19日木曜日

呼吸について考える

先日、先輩から「ドローイングは息を吐きながらするものだ」と言われました。
人間、力を入れる時は息を止めるものと思っていたので、とてもそんなことはできないと聞き流していましたが、「リリースは息を吐き終わるときにするのが良い」との話が、今日の練習で持ち上がりました。

今まで、呼吸を意識したこことはなく、リリース時は止めていたと思いますが、ヨガでは、力を入れる時は息を吐きながら行うとも言われ、自分の常識とは違うと思いましたが、ものは試しと、息を軽く吐きながら、リリースをしてみました。

これが案外うまくいき、
  ・クリッカーが自然に切れる
  ・的に集中できる
  ・大外れがない

の効果が見込めることがわかりました。

普通の人は、重い荷物を持ち上げる時、呼吸を無意識に止めて踏ん張ると思っていました。
息を吐きながらでは、力が抜けてしまうとばかり思っていましたが、私の常識は非常識であったようです。

さすがに、息を吸いながらでは、力が出ないので、弓を引く時(ドローイングからリリースまで)は息を止めれるか、吐けばよいことになります。

スポーツの世界では、「極め」の動作をする時には「息をはいて止めて行え」の格言があるようです。(どのようなスポーツかは知りませんが。。。)

確かに、アーチェリーのドローイングを息を吸いながら行ったのでは、途中で緩みが出ますので、息を吐きながらドローイングをし、リリースで息を止めた方が安定するように思います。

と言うことで、ドローイング開始からリリースまで息を吸ってはいけないことを条件として、色々試した結果、私に合っていそうな呼吸法は次のようになりました。(途中で息を吸うことも試してみましたが、しっくりしませんでした。)

1) セットアップで呼吸を整える
2) 弓を引き起こしなだら、鼻から腹式呼吸の要領で大きく息を吸う
3) ドローイング開始時、押し手を押しながら半分ほど吐き出し、肩をさげ肩を安定させる
4) アンカーに入るまで、ドローイングに合わせ軽く息をく吐く(残りの半分の半分を自然に吐く)
5) アンカーでは意識的に残りを静に吐き出し、吐き終わりでクリッカーを落としリリースする

途中で息を止めても、決して吸ってはいけない、息が苦しくなったら引き戻す。

呼吸法は、腹式呼吸を意識してみと
・重心の安定
・脱力
などの効果も期待できる。

一番重要なのは、呼吸を意識し、呼吸をコントロールすることで、体の動きをコントロールし行射のタイミングを安定させることだと思います。

FITA Coaching Manual Intermediate Levelによれば、次のような呼吸パターンが推奨されています。(2018/11/14追記)




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