グリップを改造してみました。
今までに何回も改造していましたが、久々に大きく形を変えたので、その内容と改造の方法を書きます。
今までは、グリップのピボット部を主に押し、手のひらにはほとんど触れない押し方をしていましたが、分けあって、ピボットと親指の根本のふくらみ(ピボットから1cm~2.5cm下)を圧力ポイントに変更してみました。(詳細は別途)
その時、圧力ポイントの当たりがしっくりこなかったので、当たる部分の面積の広かったグリップの形状を、細く長いものに変更しました。
右が改造前、左が改造後。
大きく丸みがあったものを、押手の生命線がグリップの左端にピッタリ合うように、手の大きさに合わせて改造しました。
結果、押手の座りがよくなったように感じます。
以前(右)は手のひらが接触しないようにピボットの近くを直角に近くし、その後(下の方)は、丸みを持たせてクリップの元の角度に合わせていましたが、今(左)はピボットから直線的な平面になるようにしました。
改造の方法は、次の手順で行っています。
1. エポキシパテ(グリップメーカーやその他)の造形剤で土台を作っる。
固くて、グリップにシッカリ接着されるで、次に使うシリコン素材が取れないようにグリップとパテの間に引っかかりを作る。
2. 熱変形シリコン(型想い等)を熱して自由に変形できるようにし、エポキシパテの上に重なて造形していく。
冷めてくると、固くなってくるので、必要に応じヒートガンで熱しながら造形する。
追加が必要な時は、追加される部分を熱した上で、追加の柔らかい熱変形シリコンを重ねることにより一体化される。
熱い時は、非常に柔らかいが、少し冷めると適度な柔らかさになるので、ヘラ、丸棒などで押さえると、色々な形になる。
完全に冷える(室温になる)と硬化するので、グリップとして使える十分な硬さとなる。(熱すれば再度、柔らかくなる。)
3. 調整(試射をした後等)
大まかな形を2で作ったら、変形したい部分のみを熱し、柔らかくしてヘラなどで調整する。
形が自由になるので、すべてエポキシパテで作るより改造が非常に楽です。
4.接着
シリコン樹脂を直接接着したい場合は、熱変形シリコンで貼りつける物の型どりをし、樹脂が硬化した後、シリコン用のプライマーを塗布し、瞬間接着剤で貼り付ける。(取れやすので強度が必要なところには不向き)
グリップの変遷(改造の履歴は数えられませんが、大きなもは3回です)
改造する前。
最初の改造、握れないように左にこぶをつけています。
先日まで使用していたもの。
ピボットの押やすさを主眼にした形。
左、今回の改造、試射前。
右、試射後、下に伸ばした。
ハイリストグリップと言われるものに近いと思います、角度は前のピボット押しと同じで、だいぶ深くできています。
試射の結果、手のひらよりグリップを長くし、生命線の終わりまで、グリップに当たるようにしました。
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