その時、プランジャーのチップ(テフロンの動く部品)をやすりで整形しました。
チップ 新品(左)と修正済み(右)
新品に代えずにやすりで削ったので、矢が金属の筒(ケーシング)に当たってしまわないかチップの必要可動域を調べました。
ARCHERY AUSTRALIAの Coaching Tips 2 RECURVE BOW TUNINGによれば、必要可動域は0.5mmから1mmとのことで、かなり削ってもOKのようです。
その中に、色々なことが書いてあったので要約して紹介します。また、プランジャーの動く様子を紹介する動画(OLYMPIC ARCHERY EXPLAINED: THE PLUNGER) も合わせ紹介します。(ここに記載する内容はすべて、二つのサイトからデータを取得しています)。
1)プランジャーの動き(OLYMPIC ARCHERY EXPLAINED: THE PLUNGER)
1秒を1000秒に伸ばした動画
説明のため動画から静止画を切り出し(0.02秒を分割)
矢の動き:
動画は、前から撮影されていますが、説明はアーチャー側から見た時の動きとして左右を逆にしています。
・リリース直後(弦が指から左方向に滑り出た直後)から矢は右に曲がりはじめ、プランジャーを押す
・右に曲がった矢はプランジャーのばねで左側に押し出され、ほぼ真っ直ぐになりプランジャーから離れる
・(この動画の場合)再度、矢は右側に少し曲がるが、弦が右側に移動するのに従い大ききく左側に曲がる
・その後、弦から離れた矢はレスト・プランジャーをかわすように真っすぐになりながら矢の横を通過する
・動画を1フレームごとに読みとったもの
2) プランジャーの働き (Coaching Tips 2 RECURVE BOW TUNING)より要約
・矢が振動するのは普通のことであり、矢が弓と干渉しないために重要なことである
・矢の振動の大きさは、アーチャーの能力及びリリースの質による
・矢の振動数は約50サイクル(1秒間に50回振動する)
・約 20msec (20/1000秒)で矢は弓から離れる
・正しい矢を選択し、アンカーからポイントの位置までを1サイクルで弓を通過するようにTunningを試みる
・1サイクルの間に矢は弓を通過する、それより多くても、少なくても弓と干渉する
・矢の振動は、矢が的に刺さるまで続く
・リリースから10mmから20mm進む間に、プランジャーを0.5mmから1mm押す
(押す量は、質の悪いリリースほど増加する)
・20mm~30mm矢が前に進む間プランジャーを押し続ける,その後、矢はプランジャーから離れ、そのあと振動が大きくなる
・チューニングが上手くいっていないと、矢はレストまたはプランジャーに当たる
・プランジャーの働きは、矢の軌道をセンターショット(のライン)に乗せることである
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