グラフの内容は、昨日の説明を参照していただくとして、得点の75区間移動平均線(上の線)と標準偏差の75区間移動平均線(下の線)を比較してみると、スランプ期間(420回-510回)以外は、逆の動きをしています。
標準偏差の線が下がる(グルーピングの円の半径が小さくなる)と得点が上がるのは、一般的に言われている関係です。
それに対し、スランプ期間は、標準偏差の線が下りグルーピングがよくなっているにも関わらず、得点の線も降下して高得点が出なくなっています。
グルーピングがよくても点数が出ない理由は、グルーピングの中心が的のセンターからずれているためです。
普通は、サイトを合わせれば、高得点が期待できますが、スランプ時はサイトを合わせても、すぐにグルーピングの中心が的のセンターからずれて行きます。(私の場合ですが)
次のグラフが、グルーピングの中心が的のセンターからはずれ得点が伸びない例です。
棒グラフが実際の矢1本ごとの得点分布(合計296点)で、折れ線がσ=1.18から予想される(確率の)得点分布です。
σ=1.18は、グルーピングの中心が的のセンターなら305点程度は取れるはずですが、9点、7点が予想より少なく、8点、6点が多くなり得点が伸び悩んでいます。
ここから、私のスランプの特徴が見えてきます。
顔向け、アンカー、取かけが安定せず、行射ごとにグルーピングの中心が的のセンターからずれて行くためと考えられます。
次のグラフは、σが大きくても得点が高い例です。
σ=1.8から予想される(確率の)得点は266点程度ですが、実際の得点は297点と確率予想よりだいぶ高い得点となっています。
これは、Mが1本あるため、標準偏差σ(着矢のバラつき)が大きくなっているためです。
1本のMを8点に代えてみると、σ=1.11(確率予想310点)、 得点は305点になり標準的な分布となります。