2016年5月27日金曜日

タブの改造 その2

またまた、タブを改造してみました。

前に、タブ改造ピンキーとサム レスト で改造してみましたが、今度はほとんどオリジナルに戻しました。


左が使用中の改造前、右が改造後(予備)です。

ピンキーレストとサムレストをとり、ついでにアンカーパッドもなくしました。
右の丸いゴム状のものは、親指を触れさるもので、サムレストの代わりです。(のせるものではありません)

改造した理由は、ピンキーレストとサムレストを使うとアンカー時にタブを強くあごに押し着けてしまい、あごが傷つくことがあるためです。

アンカーパッドは、右の改造前でとったののですが、その症状が取れないので、オリジナルに戻してみました。

明日、テストです。


------------- テストの結果----------------------

サイトが3mm下がった(30m)。
上下方向が不安定。

原因は、引手の指をあごに当てる強さにばらつきがあり、強くあてると下がり、弱いと上がる。
ピッタリのところを見つけるのが難しい。

よって、アンカーパッド復活の結論。 
あごのすり傷はパッドの角度を調整して何とか回避できるか、再度試射。--->Ok

----------- さらに改造----------------------------
ピンキーレストをやめたら何かタブが動くような気がして、薬指用の止めバンドをつけて、今回の改造は終わりとしました。


2016年5月26日木曜日

写真で引手を学ぶ

学ぶシリーズ 009

一流選手の引手の様子をWebから拾ってみました。
十人十色ですが、手首や小指に力を入れている選手はいません。

アンカーの位置もあごの中心と言うよりは少し右寄りとなっていますが、シッカリとあごに付いています。

各選手共通の特徴(写真はすべて右利きです)
  • 3本の指を弦に掛けている(フックのようにしている)
  • 手首に力が入っていない
  • 小指はリラックスしている
  • 小指が首についている人が多い
  • アンカーポイントはあごのセンターではなく右寄り
  • 指示指が付け根まであごに沿ってしっかりついている
  • 引手の腕は少し上方向に向いている(肘が上がっている)
  • タブにはカンターピンチがついている


2016年5月25日水曜日

ゴムバンドで引手を学ぶ


学ぶシリーズ 008

引手は背中で引けとか、肘でで引けなどと言われています。

「肘で引け」は実際に肘で引いてみればすぐに実感できます。
今回は、肘を使って実際にゴムを引いてみたいと思います。

まず、道具を作ります。
準備するものは、
  1. ゴム(百均で見つけたゴム)
  2. ゴムホース(30cmぐらい)
  3. 靴ひも程度の紐(20cmぐらい)
  4. 幅広の布(肘から手の指先までの距離x2の長さ)
  5. 幅広のゴム(なければ布で可)10cmぐらい
  6. 4が自由に動く輪
  7. 3と4を繋ぐ紐(20cmぐらい)
  8. 押手のグリップ(なくても可)

作り方は、
  1. 8のグリップに2のゴムホースを通す
  2. 2のゴムホースに1のゴムを通す
  3. 1のゴムの両端に3の紐もで結ぶ(ゴムの両端は折り返し、紐を引いても抜けないようにする)
  4. 4の幅広の布を2つに折って、先端に7の紐を輪っかにして取り付ける(7は4から外れないようにしっかりつける)
  5. 4の折り目を肘につけ、肘から2cm程度のところに5のゴムをつける(肘から布が肩の方向にずれないようにするため)
  6. 6の輪っかに4の布を通す(肘に布をつけたとき外側に外れないようにする)
  7. 7の紐の輪っかを3に置き、輪の中に4を通し、ゴムを布に繋ぐ

使い方
A. 肘で引いてみる
  1. 引手の肘に4の布をかけ、外れないように6の輪を肘の方向に寄せる
  2. 押手で2のゴムホースを押し、肘で1のゴムを引く(引き方は、引手の肘を上げて、弓を引くように引く、引手の指は、軽く4の布を包む感じで、指では引かない)
  3. 矢筋が通るまで肘を後ろ側に回す
B. リリースをしてみる
  1. A.1と同じにセットつる
  2. 押手で2のゴムホースを押し、引手の3本の指をフック状に曲げて、肘を上げて3の紐でゴムを引く(引く要領は、弓を引くのと同じ)
  3. 矢筋が通るまで肘を後ろ側に回し、最後に引手の指を緩める(リリース)
  4. 肘でゴムをしっかかり支える(矢筋が通ていないと肘が動いてしまう)
原理的には「バックテンションマスター」と同じですが、材料に強度がないのであまり強いゴムを引かないようにしてください。

まず、弱いゴムでフォームを固める必要があると思います。

2016年5月23日月曜日

都民大会 決勝

5/22 決勝トーナメントに参戦しました。

女子は4対4の同ポイントでシュートオフまで持ち込みましたが、惜しくも一回戦で敗退でした。
男子は0-6で一回戦敗退です。

女子 4-4 でシュートオフ

2016年5月20日金曜日

エアー素引で引手を学ぶ

学ぶシリーズ 007

背中の使い方について考えてみます。

エアー素引とは弓を持たずに素引の真似をすることです。
このエアー素引きで二の腕から肩、背中の感覚を実感してみます。

A. 弓を持たずにやってみてください
  • 押手を両肩のラインと同じ方向に伸ばし
  • 視線を押手の指先
  • 引手の肘を曲げ
  • 引手の親指の爪を顎先に付け
  • 弓を引くように胸を開き
  • 引手の肘が両肩のラインと同じライン上になるように後ろに回す
うまく出来ましたか? 
矢筋(押手の手、引手の手と引手の肘が直線上にあること)は通っていますか?

「胸がうまく開けない」「引手の肘が後ろに回わらない」などがありませんか?

上の動きは、
  • 引手側は肩甲骨が背中側に寄る動き(内転)
  • 押手側は肩甲骨が背中から離れる動き(外転)
です。

押す方は簡単にできますが、引く方の肩甲骨の動きができない場合が多いようです。

実は、押手・引手の肩甲骨の動きは、今はやりの肩甲骨体操の動きで、押手と引手で逆な動きを同時に行います。

まず、

B.肩甲骨体操(出典: note.chiebukuro.yahoo.co.jp

  1. 両足を、肩幅より少し広めに開き、つま先を軽く外側に向ける。両腕を肩の高さまでまっすぐに上げ、両手の人差し指をくっつける。(肩甲骨をひらく)
  2. 左右の肩甲骨を中央によせるイメージで、ゆっくりと腕を後ろに引く。手首、ひじ、肩が平行になるよう意識しながら、自然な呼吸で行う。(肩甲骨を寄せる)
  3. 肩甲骨をさらに中央によせていき、ゆっくりと両手を最初の位置に戻す。
※1~3を10回繰り返す。


C.アーチェリー用の肩甲骨体操
鏡を前にして行うと確認しやすいと思います。


  1. ストレートスタンスで真っ直ぐ立つ。両腕の肘が目の高さ(腕が水平から約45度)になるように腕を持ち上げ、掌を合わせて腕を前に出す。(肩甲骨をひらく)
  2. 肘の高さを維持したまま、両方の親指の爪を顎の先に付ける(肘と顎先で浅いV字を作る)(肩甲骨を寄せる)
  3. 親指の爪を顎の先に付けたまま、両肘をできるだけ後ろに引く(肩甲骨を寄せる)
3の肘の高さ(目の高さ)と、背中の張の感覚を覚えてください。
1が肩甲骨の外転で、2,3が内転です。 肘の高さを維持することが重要です。

3で、肘が肩のライン上にくるよになったら、D.エアー素引に移ります。


D.エアー素引


左側:はじめ①の肘の高さ
右側:終わり⑤の肘の高さ


これも引手の肘の高さを維持することが重要です。
  1. ストレートスタンスで真っ直ぐ立つ。両腕の肘が目の高さ(腕が水平から約45度)になるように腕を持ち上げ、掌を合わせて腕を前に出す。(肩甲骨をひらく)(Cの1と同じ)、視線を押手の指先に固定する。
  2. 肘の高さを維持したまま、お腹の所で身体をひねり(足・腰は前を向いたまま)、押手・引手を同時に横に向ける。
  3. 身体のひねりをもとに戻しながら押手の手を真横に肩で押し出す。その時、引手は3本の指先で押手の腕に触れながら体の方向にずれる。(肘の高さは変えない)
  4. 押手の動きがとまった後で、引手を押手の腕から肩・首に触れながら顎の先まで動かす。肘の高さは変えない)
  5. 顎の先で、引手の指示指をフック状に曲げて顎先をつかみ、引手の肘を引く運動から、肩を支点した回転運動に変え、背中の方に肘を回し、矢筋を完成させる。
5で次のようになっていれば成功です。
  • 引手の肘の高さが耳の下ぐらの高さ(肩より低いのはだめ)
  • 視線は押手の指先
  • 引手の指示指が顎先に付いている
  • 押手の親指と指示指の付け根から、顎先引手の肘が一直線になっている(矢筋
  • 引手の背中にツッパリ感がある
E. タオル素引き
Dができるようになったら、タオルを次のように持ち同じことをやってみます。
  • 押手:親指と指示指の付け根のVの部分でタオルの端をつかむ
  • 引手:指示指と中指の間でタオルを挟む
D1~3では、引手のタオルは指の間を滑らせます。 4.で押手・引手ともしっかり握り、5で力を入れて引っ張ります。

5の終わりで、指示指と中指の力を緩めると、タオルが飛び出し、引手は反動で後ろに下がりフォロースルーができます。

さらに、5の段階で懸垂をする背中の筋力で両肩を下に引いてみてください。(肩を下に下げるような意識する)

これがうまくいくと、肩が下がりタオルを引く力がさらに強くなります。
詳しくは、バックテンションを体感してみる に述べています。

2016年5月17日火曜日

レジ袋で引手を学ぶ

学ぶシリーズ 006

楽に引け」を主眼に引手について考えます。
 
理論的に考えるには、解剖学の知識が必要ですが、その素養がないので、実践してきたものをまとめます。(間違えているかも?)

第一に、引手で最も注意しなければならないのは、弓を腕の力で引いてしまうことです
無駄な腕力で弓を引いてしまうと、アーチェリーがうまくなる前に、肩を壊したり、筋を痛めたりしてアーチェリーができなくなります。

引手は弦に掛ける3本の指以外すべての力を抜いて引きます。3本の指も、弦が飛びださない最小の力を指の第一・第二関節にかけます。(指の第一・第二関節を90度に曲げる、それ以外の力は邪魔になります)

基本は、引手に入れる力は最小として引手の肩を支点に背筋で弓を引きますが、その感覚がつかみにくいため、はじめのうちは引手の腕力で引いてしまいます。

まず、手首・前腕(下の腕)の力の抜き方です。
腕の力を抜くには、レジ袋を指にひっかけてだらりと腕を伸ばし、力をいれずに三本指で持つようなイメージです。


この時、指先のレジ袋から指の第二関節、手のひら、手首、前腕、二の腕、肩までのラインはまっすぐになり、肩のまわりの筋力で腕が肩から抜けるのを防いでいます。

この状態で、三本の指の力をちょっと緩めると、重みでレジ袋は指を弾いてトンと床に落ちるはずです。(これがリリースで、決して指を開かず滑る感覚です)

弓を引くときは、この腕を水平方向にしてこの動作を応用するだけです
垂直方向の腕を水平方向に変換するには、指はフックのまま手首には力をいれず、肩の力で二の腕が水平になるまで引き上げてみます。

すると、その袋を持ち上げる肘が直角に曲がります、これがドローイングの時に感じる指・手・手首・前腕・肘の感覚です。

次回は、二の腕から肩、背中の感覚を考えてみます。


2016年5月16日月曜日

都民大会 予選

2015/05/15 に都民大会の予選が行われました。
男女とも昨年同様に予選通過です。 

5/22にトーナメント形式の本戦が行われます。
今大会のためにユニホームを新調しました。

新しいユニホームで試合開始を待つ美女3人


試合開始前の試射
団体は昨年より若干順位をおとしました。
個人的には、昨年より成績を大きく落としました。

今年は、何をやっても昨年より悪い成績です。

女子団体戦 採点中


2016年5月10日火曜日

写真で押手を学ぶ

学ぶシリーズ 005

一流選手の押手の様子をWebから拾ってみました。
十人十色ですが、グリップを加工して自分に手に合うように形状を変えています。
共通しているところは、
  •  ハンドルを握っていない
  •  ピボットを押ている
  •  手の平を傾けている
  •  尺屈して、真っ直ぐ押ている
  •  腕をねじっている
  •  ほとんどがハイグリップのようです
  •  親指は的方向を向いている(指先は上・下の人もいる)
  •  全員フィンガースリングです
等々です。





2016年5月8日日曜日

尺屈で押手を学ぶ

学ぶシリーズ 004

押手の押すを考えてみます。

弓の中心は、ハンドルのグリップの一番くぼんだピボット(ポイント)と呼ばれるところです。

レスト・プランジャーの位置は、ピボットより数センチ上にあり、弓の中心は矢の位置ではではありません
ピボットの位置
このピボットは、上下・左右の中心であり、この一点を押せば左右にも前後にも傾かないようになっています。

実際は、スタビライザーの重みで、弓は前に回るようになっていますが、左右はこの点で釣り合っています。

押手でピボットを真っ直ぐ押せ」とか、「ハンドルを握ってはいけない」とか、「押手の親指で的方向へ押せ」とか言われます。

それは、弓を引く力を弓の中心のピボットで真っ直ぐ受ける言い換えることができます。

さて、真っ直ぐとはどのようなことでしょうか?
矢筋を考える その2 にあるように、弓を引いている方向と弓を押す腕の方向は直線ではありません。
赤:引く方向  黒:押す方向


この押手(腕)の方向の力をそのまま弓に与えると

腕の方向に弓に力を与える

弓を引く力に対抗する押す力と、弓を右方向に押し出す力が弓にかかります。その結果、矢は右方向に飛んでいくことになります。

この右方向の力を打ち消すには、グリップを押す押手(手)を尺屈(注)させ、ピボットにかかる力を引く方向と同一線上の反力に変えます。
    注)尺屈とは、手首の関節を小指側に折り曲げる運動の向きのこと。

尺屈をして押す力の方向を引く方向の逆方向にする        尺屈

この尺屈の力は、手の内部の力として押す力の方向をかえますが、外部の弓に作用する力とはならず、弓を左右に動かすことはありません。(内部の力は、押手の腕を前方向に回す力となり、背中・肩の筋肉がその力に対抗して腕が動くのを防ぎます。)

腕のひねり



このとき押手の腕を少しひねり、手の平をハンドルに対し45°ぐらいにすると、尺屈の効果が増し押しやすくなります。

何度にするかは個人の好みですが、ガングリップ(ピストルを握る 0°の握り方)では尺屈の効果はありません。




一方、押手の肩を入れたり、指に力を入れてハンドルを握ったりすると、グリップの側面に力が加わり、弓を左右に動きます。(矢が左右に飛ぶ)

弓に不要な力を発生させる力のバランス

先輩の格言「押手は押すな」は、押手の余計な力は百害あって一利なしを表していますが、筋肉で押さないで力は骨で受ろとも言っています。

引く力はピボットの押手に作用し、手の骨・腕の骨・肩の骨を経由し背中の筋肉で支えます。
骨は、押された力に対抗できますが、筋肉のとは違い余計な力を弓に発生させることはありません。

グリップは、手首の相対的な位置によって、ハイグリップ、ミディアムグリップ、ロウグリップなどの種類がありますが、どのグリップでもグリップを握らずに真っ直ぐ押すことで余計な力を弓に与えないようにする必要があります。