2016年5月4日水曜日

四角形で狙うを学ぶ 

学ぶシリーズ002  

的を狙う四角形とは、目、矢のノック、サイトピンと矢の飛ぶ方向を結んだ四角形です。
(的を狙う四角形は、横から見たものと、前から見たものの2つがありますが、絵は横からのもの)


A: 目からサイトピンまでのライン (視線は的の中心に合わせる)
B: 矢の方向のライン
C: 目からノックまでのライン
D: サイトピンから矢の方向のラインへの鉛直線

ここ四角形の形・大きさは、個々人の体格、射形、弓の強さ、距離などできまります。

Dは的の距離によってサイトを調整して意識的にかえますが、A,Cが変わると、Dも変わってしまいサイトを変えたの同じ結果となります。

A,Cの変化はDを変え、黄色をはずす結果となりますので、A,Cを変えないようにしなければなりません。(四角形の形・大きさを維持する)

距離が近い的はDが長く、B(矢の方向)は水平に近づき、遠い的はDが短くなりBは上を向きます。

矢の外れた方向にサイトは動かす」 の原則はこの四角形からきています。
(矢が上に行った場合、サイトを上げるとDが大ききなり矢は下を向く

Aは、顔を前後・左右に傾けることにより変わります。
Cは、顔(目)またはアンカーの位置が動くことで変わります。

左右の動きでは、Aの距離はほとんど変わりませんが、矢の飛ぶ方向が左右に動きます。(前から見た的を狙う四角形が変形する

一つの例を計算してみます。(30m先を狙って矢が水平にでることはありませんが、計算を簡単にするための仮定をします。)

条件: 
A: 80cm
B: 水平
C: 10cm
D: 10cm
の「的を狙う四角形」が長方形の場合を考えます。(この数値は、直接計算には使いません)

また、その他の条件は
L: 目から的までの距離 30m(3000cm)
E: ノックからレスとまで水平距離 60cm

ここで、アンカーが離れて ΔD=1cm下に行ったとします(Cが1cm長くなり、四角形が少し変形したことになります)。
すると的の中央に飛んでいた矢は、どこにいくでしょうか?

答え:
はじめ矢は水平でしたがノックが1cm下に下がったので、矢が少し上を向きます。
その傾きは、ΔD/E=1/60ですが、

30m(30000cm)先ではL*ΔD/E=(3000-60)*1/60=49cm 上に行き、的から外れます。
ΔD=1mmだったら5cmで、Xが9点になります。


今回は上下を考えましたが、左右も同じ関係になります。

アンカーが1mmずれると、ほかのすべてがうまくいっていても、30mて1点、50mなら2点失います

アンカー(ポイント)と目の位置関係を維持するため、アーチェリーでは、顔向けとアンカーの再現性が非常に重要になります。

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